人工停電(2)
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2021年2月13日23時08分頃に発生した地震と、
それに伴う停電について書いてきましたが、
この停電を私は「人工停電」だと思っている、と前回書きました。
前回の記事はこちら⇒
kochia-tohminneko.hatenablog.com
「人工停電」、つまり、人口的に作られた停電ということです。
東京電力ホールディングス株式会社のプレスリリースによると、
「福島県沖で発生した地震の影響により、複数の発電所が停止したため、広範囲にわたって停電が発生したものです。」
うむ、分かったような、分からんような。
調べてみると、分かりやすい情報が報道されていました。
SBS(静岡放送)が放送したものを、文字化したものだと思いますが、
「ナゼ?福島の地震で静岡が停電」というタイトルで、情報が見られました。
東京電力の担当者によると、
「地震の影響で複数の発電所が停止し、電力の需要と供給のバランスが保てなくなりました。すると発電機の回転数や周波数が徐々に低下し、限界を超えると、東京電力管内の全てで停電する『ブラックアウト』が起きてしまいます。そのような事態を回避するため、一部地域への送電を自動停止しました」
なぜ、東京都だけ停電が起きなかったのか?の疑問に対しては、
「人口密度などをもとに、行政や経済に関する機能や交通機関、ライフラインなどを総合的に考慮して、停電エリアを設定しています」
だそうです。
今回の地震では、東京都の停電は10軒未満です。
要するに、東京都を救うために、今回停電になった地域は切り捨てられたという訳ですよね。
2011年の東日本大震災後の計画停電の時に経験したことと合わせると、
おそらく、県庁や市役所などの行政機関、大学病院など命を預かる場所等、絶対に停電してはならない場所を除いて、色分けされているんですよね。
そしておそらく、ある程度の電力需要がカットされなければならないので、山奥などではなく、人口がそれなりにある場所を停電しているのだと思われます。
これで、ブラックアウトを避けるために停電になるエリアと、
行政や経済に関する機能や交通機関、ライフライン等が優先されて、電気の供給が守られるエリアの電気代は同じなんでしょうか?
電気代が同一だとしたら、フェアではないですよね。
東京電力のホームページでは、「お住まいの地域」を選ぶようになっています。
関東はひとくくりになっていて、料金体系は同じように見えます。
今回停電になったエリアと、停電にならなかったエリア。
絶対に電気の供給が守られるエリアは除いて、それ以外のエリアの停電は、順番になっていたりするんでしょうか?
ブラックアウトを防ぐために、今回はAエリアを停電にし、次回はBエリアにしようとか。
そうでないと、毎回停電になるところは停電するわけですよね。
まあ、日本はそんなにしょっちゅう停電が起こるわけではないけれど、3時間の停電というのは、結構忘れられませんよ。。。
フェアでないことには、どうしても黙っていられないワタクシ・・・。
ちなみに、停電になった場合は約款で割引率等が決まっているようです。
が、記載内容からはそれほど安くはならないように思いますし、
実際にはどれくらい安くなるかは、請求が来てからでないと分かりません。
もちろん、電気を供給するべく、
日本のインフラを維持管理してくれている方々、会社には感謝の念でいっぱいです。
こういうのって、通常運用していることが普通で、
それに対しては誰も感謝を表さないのに、
止まったらすごい文句を言われるんですよね。。。
インフラ系しかり、電車の運行しかり、銀行のATMやその他諸々のシステムしかり。
私も、金融機関でシステム運用・システム開発をしていたことがあるので、
普段の努力は棚上げされて、止まった時だけやたらと責められる理不尽さはよく分かります。
ただ。
全員が等しくリスクにさらされているのなら、いいんです。
自然災害や鳥の巣などによるもの、車両や重機等による電線の損傷などが原因の停電であれば、それは等しく誰もがリスクがあるもの。
運が悪かった、仕方ないよね、もうこりごりで済むことなのですが、
東京都の電気は守られている、その代わり周囲の県の何十万軒もの地域が停電になるって、それはフェアではないと思いませんか?
百歩、いや3000歩くらい譲って、フェアでないのであれば、それも仕方なしとしましょう。
首相官邸や省庁、大学病院が停電するのは困るでしょう。
そのリスクは、大きな影響が出ない地域が引き受けるとしましょう。
であるのならば、それ相応の電気代の差などを付けてもらわないと、切り捨てられている者としては、納得ができないんですよねぇ。。。