カーリング女子日本代表に思うジェンダー(1)
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北京冬季オリンピックが終了しましたね。
そして、北京パラリンピックが開幕(間もなく終わってしまいますが・・・)
オリンピックの閉会式からまだ1ヵ月も経っていないなんて。
ロシアのウクライナ侵攻があって、
オリンピック→戦争と報道が一変して、
なんだか、はるか前の出来事だったように感じます。
最終日の2月20日に、カーリング女子日本代表のロコ・ソラーレは銀メダルを獲得!
おめでとうございます!!
何度見ても、戦術はいまいちよく理解できていません・・・が。
スポーツではあまり表に出てこない、
”戦術”というアタマをフルに使った競技であることが、
私たち一般ピープルにも(勝手に)参加できる、しているような錯覚を起こして、
試合を見たり応援したりすることに繋がっているのではないかと思います。
オリンピック選手って、走ったり飛んだり滑ったり泳いだり、
もともととんでもない運動神経の持ち主が、最大限に努力を積み重ねて、
筋骨隆々、眼光鋭く、
身体も精神力も極限まで鍛え抜かれたアスリートですよね。
なので、逆立ちしてもあんな風にはなれない・・・と思ってしまうんですけど。
ロコ・ソラーレの皆さんは、体格も小柄で、試合中もニコニコしていて、
まるで小動物のように可愛らしく(いい意味で!)
何だか隣にいる女の子っていう感じで、勝手に親近感がわいてきますよね。
いや、もちろん、アスリートとして、
ものすごい素質があって、そこに最大限に努力を積み重ねて、
身体も精神力も極限まで鍛え抜かれたアスリートであることは、
よく分かってはいるんですけど・・・
なんというか、そういう悲壮感を感じないんですよね。
それは、やっぱり、彼女たちの試合中の表情や試合後のインタビューなどから
来るものだと思います。ズバリ、親近感!!(いや、表現古・・・)
カーリング女子の決勝前後の報道や記事では、
レギュラーメンバーのこれまでの軌跡に加えて、
書いているものも見かけました。
でも、それからさかのぼること一週間、
まだ、ロコ・ソラーレが予選突破を決める前。
2月12日(土)付けの記事、
「リザーブ石崎琴美選手は超重要人物、ロコ・ソラーレの”お母さん”」と
いうような標題の記事を私は見ました。
内容は、ロコ・ソラーレのメンバーからラブコールを受け、
石崎選手が2020年9月にロコ・ソラーレに加入。
ストーンチェックや豊富な経験を生かしたアドバイスで
何度も窮地を救ってきたこと。
カーリング元オリンピック代表の方の言葉として、
「経験があって包容力のある石崎選手はリザーブの経験が長く、
お母さん的存在なんでしょう。いるだけで安心できる存在だと思います。」
といった内容が書いてありました。
最初に見た時、”お母さん”という表現に「ん?」と思って、
思わず石崎選手の年齢を調べてしまいました。
1979年1月生まれの43歳。
アラフォーで、私とほぼ同じ年代です。
「ねぇねぇ、この記事見て~。
アラフォーだと”お母さん”って言われちゃうらしいよ(笑)」
と、同い年の夫と笑い話にしていたのですが。
しばらくたってふと、何だかものすごく違和感を感じたのです。
そもそも、石崎選手以外のロコ・ソラーレの4人は30歳前後。
石崎選手は43歳。ほぼ一回りの年の差。
それで、”お母さん”? ちょっとそれは失礼でしょ。
私は、一回り年下の人に、”お母さん”とは思われたくありません。
というか、自分が生んだ子以外の”お母さん”になったつもりなど、
全くありません。
そもそも、これって女性差別の一種なのでは?とすら思いました。
だって、スキージャンプのレジェンド、葛西紀明選手は、
平昌、そして今回の北京オリンピックの時、
小林陵侑選手の”お父さん”って言われたことある?
葛西紀明選手は2022年3月現在、土屋ホームの選手兼監督です。
小林陵侑選手は高校在学時に葛西監督にスカウトされ、土屋ホームに入社しています。
師匠と弟子。
実際、葛西選手は小林選手のことを「愛弟子」と表現しているようです。
(残念ながら、私はその報道を見られてはいないのですが)
関係性で言えば、よっぽど”お父さん”でしょう。そして年齢差でも。
でも、「小林陵侑選手の金メダルのかげには、”お父さん”葛西監督の存在」なんて、
聞いたことありませんよね?
少なくても、私はそういう報道を目にしたことはありません。
せいぜい、”精神的支柱”とか”レジェンド”という表現ですよね。
なのに、女性だけこういう表現をされるのって、おかしくない??
長くなったので、次に続きます!