こきあブログ

冬眠したいアラフォー主婦のちょこちょこ雑記

シンデレラ系物語の扱いに困る

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誰もが知る物語「シンデレラ」。

プリンセス大好きな女の子の間では憧れの存在。

 

昭和では、プリンセス=シンデレラのように存在感抜群でしたが、

今の子は「アナと雪の女王」のエルサの方が人気があるかもしれないけれど。。。

 

そのシンデレラ系物語の扱いに、ワタクシちょっと困っています。

 

ある日のこと・・・

我が家の長女が、「長女ちゃんね、将来はぁ、ケーキ屋さんになろうかな、お花屋さんになろうかな」と言い出しました。

「うん、どっちもいいよねぇ~」と私。

長女「ケーキ屋さんは、おいしいケーキ食べられるし、お花屋さんもステキだし」

私「(自分が食べちゃだめだと思うけどね・・・)うん、うん」

長女「あ、長女ちゃん、分かった!お姫様になりたい!!」

私「(急な展開だな・・・)お姫様もいいよね!長女ちゃんは、なんでお姫様になりたいの?」

長女「だってぇ、お姫様になれば王子様が迎えに来てくれて、結婚できるから!!」

私「(絶句)・・・えーーっと。・・・結婚したら・・・」

長女「結婚したら、幸せになるもんね」

私「(これは危険だ!なんとかせねば・・・)結婚してからも大変なんだよ。王子様と結婚するっていうのはいろいろあるしさ・・・」

長女「?」

私「結婚しても、ちゃんと働かないといけないんだよ。『働かざる者食うべからず』って言ってね、結婚してからも、ちゃんと自分がやるべきことをやらないといけないの。お父さんもお母さんも、お外でお仕事したり、お家のお仕事もしているでしょ。結婚したからって自動的に幸せになる訳ではないのよ」

長女「じどうてきって??」

私「えっと、えーっと・・・」

夫「・・・王子様と結婚するのは大変だよ。ほら、雅子さまやイギリス王室を見てみるとさ・・・」

 

困っている私に夫が助けに入ってくれたようですが、長女には分からない例ではないでしょうかね。。。

 

私「ともかく、結婚してからも働かないといけないの!結婚しただけで幸せになるってことはないからね!」

長女「・・・はーい・・・」

 

それから、「将来何になりたいか」話では、「お姫様になりたい」は今のところ出てきてはいなくて、ケーキ屋さんか花屋さんで迷っているようです。

分かったのか、分かっていないのか。

母が、よく分からないけどごちゃごちゃ言って、賛同してくれなかったから言わなくなったというのが、正直なところでしょうか。。。

 

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 これね、「お姫様になって、王子様が迎えにきてくれて、結婚して幸せになりたい」って、危険な考え方だと思うんです。

これって、「運命の王子様が迎えにきてくれる」「結婚こそが女の幸せ」っていう刷り込みだと思いませんか?

 

私もアラサーで結婚どころかお付き合いしている人もいなかったとき、「なんでシンデレラなんて読ませたんだ!」って思ってました。

「王子様と結婚して幸せに暮らしました、ちゃんちゃん」って、なんて雑な終わり方!女は結婚しないと幸せに暮らせないのかよ、けっ!!

そもそも、見目麗しいだけで結婚を決めるなんて、王子様もおかしいでしょっ。それって、広義のセクハラだよ!

 

30歳も見えてきて、結婚しなくちゃという周囲からのプレッシャーを(自分ひとりで勝手に)感じて、余裕がなくなっていた頃。

(10年くらい前は、今ほど結婚しないことに理解がある訳でもなかったですしね)

 

結婚、どころか、出会いは、マンガやドラマのように、待っているだけでは訪れてくれないこと。

今まで、普通に暮らしていればそれなりに普通の生活をしてこれた。

だから普通に暮らしていれば、普通に出会いがあって、普通に結婚して、普通に出産して・・・と思っていたのに。ぽーっと普通にしているだけでは結婚なんてできないこと。結婚って自然にはできないんだ!!

誰もそんなこと教えてくれなかったじゃん。

なによ、「白馬に乗った王子様が迎えに来てくれる」なんて。本気で思っていたわけではなかったけど、どこかで夢見ていたことも事実。そんなこと、ないんだよー!!

自分が本気で手に入れたければ、自ら動き、自ら探し、自ら見定め、自ら決める。行動あるのみだってこと。

 

そういうことが、自分の置かれた状態を見て、ようやく理解しかけてきたのです。

そして、

「はぁぁ、一生独りなのかもなぁ、独りで生きていくことになっても困らないように、仕事はちゃんとしておかなくちゃなぁ」

「動物も、植物でさえ子孫を残しているっていうのに。私は、生き物が本能的にしている、そもそもの存在意義でもある子孫を残すということすら出来ないのかよ。植物以下の価値ってことですか・・・」

と、だいぶ追い詰められておかしい考え方にもなっていきました。

 

その後、今の夫と付き合い、結婚したわけですけれども。

 

シンデレラの物語を信じて(というより刷り込まれて)、30歳付近になってはたと現実に気づくとか、娘にはしてほしくないんです。

出会いも、結婚も、出産も、簡単に自然に起きることなんてそうそうない。

自分が望むのならば、行動しなきゃ。

そして、結婚がすべてではない。

もちろん、結婚して幸せになれることもあるでしょう。幸せにしてもらおうなんて思ってはダメ。そして、結婚して幸せになれないこともある。だったら、結婚しないという選択肢もある。

娘には、(息子もですけど)そういういろいろな選択肢のある中で、自分の幸せを考えて選び取ってほしい。

 

本当は、シンデレラの絵本を読ませたくはなかったのです。

私のように、刷り込まれてしまうリスクがあるから。

でも、読ませない訳にはいかない。だって、シンデレラとはどういう物語かというのはほぼ常識のようなものでもあるから。

だったら、刷り込まれないように、ちゃんと現実を教えていくしかない。

その現実を、どこまで教えておくかというのも加減が難しいので、最初のようなやりとりになってしまったんですけれども・・・。

 

夢見がちな結論ではなく、ちゃんとほどよいあんばいで現実も教えてくれるような物語を期待します。

(そういう点で、「アナと雪の女王」は現代にマッチしたんですかね)