「聞」と「耳」~その(1)~
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ある日、宿題の漢字ドリルをしていた長女が言いました。
「お母さん、漢字の『聞く』の中の『耳』の部分って、
『耳』じゃないって知ってた?」
ん?なに?
「だから~。『聞く』の中の『耳』の最後から2番目に、
上に少し上げて書くみたいなところあるでしょ?
そこって、最後の縦棒から右に出ちゃいけないんだって。
出てたら、テストで先生が✕にするって言ってたよ。」
は?なんですって?
そこで理屈っぽい母は本気になりました。
確かに。
教科書を見ても、国語辞典を見ても、
「耳」は5画目の上に上げて書くところの右端は、
6画目の縦棒より右に出ているのに、
「聞く」の「聞」は、13画目の上に上げて書くところの右端は、
14画目の縦棒より右には出ていない。。。
なぜだ?
「ねぇねぇ、長女ちゃん。
先生は、なんでこれ、右側に出ちゃいけないんだって言ってた?」
長女「知らな~い」
母「だって、ダメだって言うからには、テストで✕するからには、
理由説明してほしくない?なんでダメなんだろう?
どこに根拠があるんだろうね?」(←理屈で説明してほしい私)
長女「ただ、右側に出ちゃダメだよって言ってただけだもん」
ふぅむ。
困った時のGoogle先生。
検索してみると。
10年以上前に、同じような状況になった人がブログ等に書いていてくれました。
ほほぅ。何事にも「先達はあらまほしきことなり」(『徒然草』より)ですな。
それらのブログ等によると、
「「耳」が単独ではなく「へん」や「つくり」になっている場合、書体によっては確かに5画目の払い(はねあげ)が6画目の縦棒を突き出ていないことがあります(一般的な明朝体など)。
しかし「へん」や「つくり」になっている「耳」の払いが縦棒を突き出るか否かは「デザイン(書体)」の範疇に属する問題であり、字形の正誤の問題ではありません。実際、書体によっては突き出ているものも存在します。つまりこうした「耳」の払いに関する規範はなく、棒を突き出ていてもいなくても良いということです。」
ということ。
ん?書体のデザインの問題であってどっちでもいいってわけ?
でも、これらのブログ等によると、
受験や、漢字検定でも「突き出さない」らしく、
突き出ていた場合、✕になるとのこと。
うんうん。小学校の先生も✕にするって言っている。
じゃ、その、受験や漢字検定やテストで、✕にすると言っている人たちの、
✕にする根拠はどこにあるわけ?と思ってしまうのであります。
数学とか化学とか物理とかって(化学と物理は、文系だからほとんど知らないけど)、
式に、公式とか理屈に合わないことを書かなければ、✕にならないじゃないですか。
特に、数学なんて、全然スマートなやり方じゃなくても、
すごい力技でものすごい量の計算をしていたとしても、
理屈に合った式を書いて、答えが合っていれば、正解で〇をもらえますよね。
数学のテストの✕って、「ここがこうやって間違っているから、✕なんだよね」って、
理屈で説明できるんですよね。
そういうの、好きです、ハイ。私の好悪は、関係ないんだけどさ。。。
翻って、今回の問題、
「ここがこういう理由だから、突き出しちゃいけないんだよ」って、説明できますか?
っていう話なんですよ。(←いや~、理屈っぽいですな、私)
そこで夫が一言。
「国語とか、漢字には理屈ないでしょ。
教科書に書いてあるから・・・で終わりなんじゃない?」
ほんとにそうなのかー!?
教科書が絶対「正」なのかー!!?(←もはや、狂気の沙汰(笑))
だって、字体の問題なんでしょ??
これでもワタクシ、大学では、文学部日本文学専攻です。
間違っても、理系ではありません。。。
そんなこんなで、後半だいぶ長くなりそうなので、
今日はいったんここで。
続きはその(2)でどうぞ!