こきあブログ

冬眠したいアラフォー主婦のちょこちょこ雑記

「聞」と「耳」~その(1)~

※当ブログではアフィリエイト広告を利用しています※

ある日、宿題の漢字ドリルをしていた長女が言いました。

 

「お母さん、漢字の『聞く』の中の『耳』の部分って、

『耳』じゃないって知ってた?」

 

ん?なに?

 

「だから~。『聞く』の中の『耳』の最後から2番目に、

上に少し上げて書くみたいなところあるでしょ?

そこって、最後の縦棒から右に出ちゃいけないんだって。

出てたら、テストで先生が✕にするって言ってたよ。」

 

 は?なんですって?

 

そこで理屈っぽい母は本気になりました。

 

確かに。

教科書を見ても、国語辞典を見ても、

「耳」は5画目の上に上げて書くところの右端は、

6画目の縦棒より右に出ているのに、

「聞く」の「聞」は、13画目の上に上げて書くところの右端は、

14画目の縦棒より右には出ていない。。。

 

 なぜだ?

 

f:id:tohminneko:20210528140550j:plain

  

「ねぇねぇ、長女ちゃん。

先生は、なんでこれ、右側に出ちゃいけないんだって言ってた?」

 

長女「知らな~い」

 

母「だって、ダメだって言うからには、テストで✕するからには、

理由説明してほしくない?なんでダメなんだろう?

どこに根拠があるんだろうね?」(←理屈で説明してほしい私)

 

長女「ただ、右側に出ちゃダメだよって言ってただけだもん」

 

ふぅむ。

困った時のGoogle先生

検索してみると。

 

10年以上前に、同じような状況になった人がブログ等に書いていてくれました。

ほほぅ。何事にも「先達はあらまほしきことなり」(『徒然草』より)ですな。

 

それらのブログ等によると、

「「耳」が単独ではなく「へん」や「つくり」になっている場合、書体によっては確かに5画目の払い(はねあげ)が6画目の縦棒を突き出ていないことがあります(一般的な明朝体など)。

しかし「へん」や「つくり」になっている「耳」の払いが縦棒を突き出るか否かは「デザイン(書体)」の範疇に属する問題であり、字形の正誤の問題ではありません。実際、書体によっては突き出ているものも存在します。つまりこうした「耳」の払いに関する規範はなく、棒を突き出ていてもいなくても良いということです。」

 

ということ。

ん?書体のデザインの問題であってどっちでもいいってわけ?

 

でも、これらのブログ等によると、

受験や、漢字検定でも「突き出さない」らしく、

突き出ていた場合、✕になるとのこと。

うんうん。小学校の先生も✕にするって言っている。

 

じゃ、その、受験や漢字検定やテストで、✕にすると言っている人たちの、

✕にする根拠はどこにあるわけ?と思ってしまうのであります。

 

数学とか化学とか物理とかって(化学と物理は、文系だからほとんど知らないけど)、

式に、公式とか理屈に合わないことを書かなければ、✕にならないじゃないですか。

特に、数学なんて、全然スマートなやり方じゃなくても、

すごい力技でものすごい量の計算をしていたとしても、

理屈に合った式を書いて、答えが合っていれば、正解で〇をもらえますよね。

 

数学のテストの✕って、「ここがこうやって間違っているから、✕なんだよね」って、

理屈で説明できるんですよね。

そういうの、好きです、ハイ。私の好悪は、関係ないんだけどさ。。。

翻って、今回の問題、

「ここがこういう理由だから、突き出しちゃいけないんだよ」って、説明できますか?

っていう話なんですよ。(←いや~、理屈っぽいですな、私)

 

そこで夫が一言。

「国語とか、漢字には理屈ないでしょ。

教科書に書いてあるから・・・で終わりなんじゃない?」

 

ほんとにそうなのかー!?

教科書が絶対「正」なのかー!!?(←もはや、狂気の沙汰(笑))

だって、字体の問題なんでしょ??

 

これでもワタクシ、大学では、文学部日本文学専攻です。

間違っても、理系ではありません。。。

 

そんなこんなで、後半だいぶ長くなりそうなので、

今日はいったんここで。

続きはその(2)でどうぞ!