帝王切開~私が経験した、たぶん前時代的やり方~(5)・・・帝王切開の傷が開く・・・
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長女が6歳になって、あの悪夢(と当時は感じた)の帝王切開から6年か・・・と思い、6年前の帝王切開のことを思い出しながら書いています。
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6年前のことだから、記憶もだんだん曖昧に・・・とは、思うものの、強烈なインパクトがあって、それゆえ記憶も勝手に捻じ曲げられていそうではありますが・・・
今はコロナ禍で、想像していたような出産ができそうにない、または出来なかったと思う妊婦さん、産婦さんもいると思います。
私の帝王切開の経験が、少しでも役立てばいいなと思います。
今日は、6.退院後~自宅での生活~です。
6.退院後~自宅での生活~
(1)最初の1週間
家での生活が始まりました。
入院中は、3時間おきに授乳する生活。
眠くても、辛くても、起きないといけません。
一度、予定の時間から1時間半も寝坊したことがありました。
我が子は、まだスヤスヤ(だから母は起きられないとも言えます)。
ちょうど体温・血圧測定のために入ってきた看護師さんに、
「予定の時間を1時間半も遅れてしまったんですけど・・・」
「じゃあ、今から授乳して!」
これ以降、「入院中は、絶対に授乳に寝坊してはいけない!退院までの辛抱だ!!」と思い、退院日までを指折り数えていたんですけど。
当たり前といえば当たり前なんですが、退院後もこの3時間おきの授乳は続くわけで。
家に帰ってきて、しばらくしてそのことに気づき、愕然としました。
いつまで続くの~、この生活。。。
私にはもう頼れる実家もなく里帰り出産はできなかったので、自宅に帰宅。
ありがたいことに、夫が育休?有休?ということで、私が退院後1週間の休暇を取ってくれました。
これは、本当に助かりました。
入院中、まともに寝ずに育児を急ピッチで鍛えられたとはいえ、まだまだ新米ママ。
母乳は足りているのか、ミルクはどれくらい足せばいいのか、沐浴は、オムツかぶれは、湿疹は・・・など、心配することが盛りだくさん。
でも、家の中に大人が2人いるだけで。
私が多少ミスをしても、夫がいれば、夫も赤ちゃんを見ていてくれるから大丈夫、と、
自分一人でこの小さくて儚い命を守らなくては!という緊張感を少し緩めることができました。
(2)ずっと緊張感MAX
退院から1週間後、夫が出勤を再開。
家には私と赤ちゃんの2人きりになりました。
でも、この2週間で育児にだいぶ慣れたから・・・なんてことはありません。
赤ちゃんの一挙手一投足に多少の変化があるだけで、不安でたまらなくなります。
なにより一番心配だったのは、母乳&ミルクが足りているかどうかということ。
この時期、というか、生後半年までは、私の心配の半分以上は母乳&ミルクが足りているかどうかでした。(生後半年以降も、今度の心配は離乳食を食べてくれない・・・とかになるんですけど(笑))
育児日記にも、母乳&ミルクの量のことと、ぐずぐず泣いているとか、こんなことがあって心配とか、本当にマイナス面というか、心配なことしか書いてありません。
もっと、今日はこんなことができた!とか、ニコッと笑ってくれた!とか、できるようになったことに目を向けて、のんびり育児を楽しむことができたらよかったな~と今は思います。
が、1人目の育児なんて、たぶんこんなもんです。
知り合いのママ友は、「育児日記なんて、退院してからテキトーにしか書いてないわ~」と言っていましたが、私は1歳の誕生日まで書き続けました。
実際、小児科や保健師さんに、「今、1日に何回オシッコしてます?」とか聞かれるので、そういう時には本当に役に立ちますし。
その日のコメントもなく、テキトーに書けるようになったのも、生後7ヵ月を過ぎてのことでした。
テキトーでも、大事なところはしっかり把握して育児できる人もいるけれど、もうガチガチに気負いまくってしか、育児できない人もいるんだと思います。
この頃の私のことを、夫は、「何を言っても赤ちゃんに1点集中!という感じで、たぶん半分くらい産後鬱になってたと思うよ~」とのちに明かしてくれました。
ちなみに、私が長女のことを「可愛いな~♡」と思う感情が心から湧き上がったのは、生後10ヵ月の時です。(遅っ!!)
ベビーサークルの囲いの中で、ニコニコしながらたどたどしい足取りで、私に向かって一歩一歩歩いてくる長女を見たときに、「本当にいとおしいな」という感情が急に湧いてきました。
それまでも、愛していなかったわけでは決してないんですけど、「かわいい」とか「愛しい」とか、そういうことを感じる余裕が本当になかったんです、必死すぎて。
だから、芸能人の方とかが出産した瞬間に「赤ちゃんのことがかわいくてかわいくて」とかブログに書いていると、第1子なのにずいぶん余裕あるなぁ~と思ってしまいます(笑)
(3)乳腺炎と帝王切開の傷が開く
夫が出勤し始めたまさにその日の夜。
寒気を感じ、熱を測ったところ、38℃。
胸が痛い、乳首も痛い。
お腹の傷は、シャワーを浴びる時などに水が入らないよう?テープのようなものを張っていました。
ところが、その前々日くらいから、傷の、下3分の1くらいの部分が汚れ、かゆくなりました。(お腹の傷は縦切りです)
前日には、傷の下部分5分の1あたりがじくじく、白く化膿しているように見えました。
翌日、産院を受診。
熱は乳腺炎ではないかとのこと。自分ではそれほど胸が張っている感じはしていなかったけれど、助産師さんにマッサージをしてもらったところ、胸の一部分が赤くな
っていたそうです。
お腹の傷には消毒薬を処方され、乳腺炎の漢方薬も出されました。
その後の1週間、熱は37℃から38.5℃くらいの間を行ったり来たり。
お腹の傷は、傷の左右が腫れていて痛く、今後どうなっていくか不安に。
赤ちゃんのお世話は、授乳は片方の乳房5分、反対側の乳房5分、もう一度その繰り返しで計20分。搾乳し冷蔵庫で冷やしていた母乳をあたためる。その後、ミルクを調乳し、冷まし、赤ちゃんが飲むので、全部で20分。
前後にオムツを替えて10分。
その後、私は搾乳をしていたので、10分。哺乳瓶の消毒なども含めて、全部で1時間半。
これがだいたい3時間おきにあるので、全然睡眠は取れないし、身体は高熱でだるいし、まだ体力は戻ってないし、お腹の傷は痛むし、胸も乳首も痛いし、悪露もまだ生理の5日目くらいの出血はあるし。
もう本当に、体力的にも、精神的にもボロボロでした。
(ちなみに、悪露が完全になくなったのは産後5ヵ月くらいだったと思います。遅いですよね、というか異常ですよね。でも、外出の億劫さと産院への信用のなさから受診はしませんでした)
この新生児期の頃から、長女は平気で5時間とか眠ってしまう子だったので、その後私は3ヵ月おきくらいに乳腺炎になりました。
本当に、この1年間ほど、「熱があったらただ寝てられるとは、なんて恵まれているのだろう・・・」と思ったことはありませんでした。
母乳をあげていると、熱があろうがだるかろうが、時間には起きて授乳しなくてはいけません。当然夜中も。しかも、熱の原因が乳腺炎なら、授乳しなければより乳腺が詰まって、さらに自分がつらくなるだけなのです。
本当に、身体を引きずって授乳するという表現がぴったりでした。
(4)受診が続く
その4日後にまた産院を受診。
お腹の傷を見てもらいますが、あんまり良くはなっていない感じ。
まだ熱が下がっていないと伝えたところ、助産師さんに乳房マッサージをしてもらいました。
助産師さん曰く、乳首の傷がひどいとのこと。
確かにこの頃、授乳で赤ちゃんが乳首をくわえ始めたその瞬間、「ビリビリビリッ!!」というような激痛が走り、歯を食いしばって1分くらい耐えていると、そのうち平気になるという状態が続いていました。
乳首の傷とお腹の傷とどちらが悪いか分からないけれど、乳首の傷からバイ菌が入って、お腹の傷が悪化していることも考えられるとのことでした。
そして、今考えると、確かに赤ちゃんのくわえ方が浅かったです。
本当は、赤ちゃんは口を縦に大きく開けて乳首を「カポッ」と咥えるのが正解なんですが、この頃は赤ちゃんはほんの少し口を開けて、乳首に吸い付いているだけの状態でした。これだと、乳首もちぎれるわなぁ・・・。
お腹の傷の診察に、3,4日に1回は産院に通う日々が続きました。
産後1ヵ月も経っていないのに、これって結構負担でした。
自宅から産院までは、車で2、3分なんですが。
1人で行けるなら、産後だろうと全然いいんですけど。
夫は出勤、頼れる親もいない私は、毎回新生児を連れていくことに。
そもそも、産後1ヵ月は産褥期、産婦もできる限り横になってゆっくり休む、赤ちゃんも基本外出しないというのに、3、4日おきに通院ですから。
授乳タイミングも、難しいです。
3時間おきに授乳、所要時間は1時間半。なので、自分の身支度を整えておいて、診療時間を気にしながら授乳。授乳後すぐに出かけて、1時間半程度で診察を終えて帰ってこなければいけない(外出先で授乳できるほど、私は器用ではありません)。
このタイミングを見計らっての外出がかなりストレスでした。
(5)1ヵ月健診
そうこうしているうちに、1ヵ月健診がやってきました。
もろもろ心配していたものの、赤ちゃんについては順調。このまま頑張ってくださいという感じ。
心配性なので、質問することをいくつか用意していたものの、1つ授乳関係のことを聞けただけで終了。
一方の私は。
この頃、ようやくお腹の傷が少しずつ小さくなってきました。
最大に開いたのが、約3センチ。診察の結果、皮膚だけしか傷は開いていない(筋肉とか腹膜?とかまでには至っていない)ということでした。(が、深さは1.5センチくらいはあったと思うよ?)
なので、最初の頃は消毒薬、その後抗生物質の塗り薬を1日数回塗っていました。
最初の頃は、親指を突っ込んでも傷の方が大きくて、傷の中をぐにょぐにょと塗っていましたが、毎日少しずつ傷がふさがっていって、傷に親指が入らなくなり小指へ、最後には小指も入らなくなって、ふさがっていきました。
ちなみに、後半の方になってくるとただ傷が開いているだけで、薬を塗るために指を傷に突っ込んでも、痛くもかゆくもありませんでした。
この頃になると、傷も目に見えてよくなっていたので2週間後に傷跡を見てもらって、それでお腹の傷の診察は終了だったと思います。
(6)次は歯痛
産後1ヵ月が経って体調もようやく落ち着いてきたので、まだ赤ちゃんの顔を見ていなかった義理の姉、妹が遊びに来てくれました。
みんなで楽しく談笑していた時・・・急に右上の歯に痛みが!
ニコッと歯を見せた状態で口呼吸(歯の間に空気を通すようなイメージで)をすると、右上の歯に激痛が走ります。
その日はなんとかやり過ごしたものの、次の日もやっぱり痛い。。。
観念して、歯医者に走りました。(その日は夫が休みだったので、赤ちゃんを見ていてくれました)
妊娠中の不摂生(産休に入ってから昼食後に毎回お菓子)から、数本虫歯になっていて、1本は神経を抜く羽目に。
これまた、1週間に1回は歯医者通いのために外出しなければいけなくなり、ようやくお腹の傷はよくなったものの、外出のストレスは続行することに・・・。
妊娠中って、ほんと歯が弱くなるんですよね。これまた、定説を身をもって証明した形となりました。。。
こうして、私の産後は過ぎていきました。
年のせいで帝王切開になったと言われたり、高熱が出たり、帝王切開の傷が開いたり、歯の神経を抜いたり。心身ともにショックを受けることが多かったです。
だいぶ長くなってしまいましたが、次回は、私の帝王切開の何が問題だったのか(と思っているのか)をまとめたいと思います。