建国記念「の」日
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長女が通う小学校では、「下校時刻のお知らせ」というプリントが配布されます。
毎月、月末になると、翌月の下校時刻を保護者に知らせてくれて、
保護者がそれを見ながら、児童の帰宅時間の目安とするものなのですが。
今月の「下校時刻のお知らせ」のプリントを見ていて、2月11日の祝日の備考欄に気になる文言を見つけました。
「建国記念日」。
うーむ。
私は、「建国記念日」ではなく、
「建国記念の日」なんだよ、と義務教育で習ったのですが。
私が習ったのは、「建国」とは、日本の国が出来た時のこと。
それは、ものすごく昔のことだから、この日が「国が出来た日」と断定することはできないでしょう、
なので、この日が「国が出来たと言われている日」、
「建国記念の日」の「の」には、そういう深い意味があるのですよ、と、
小学校か中学校の先生に教えてもらった気がします。
ちょっと調べてみたところ、
国民の祝日は、1948(昭和23)年に施行された「国民の祝日に関する法律」で定められ、
「建国記念の日」は、「建国をしのび、国を愛する心を養う日」として、1966(昭和41)年に定められたそうです。
2月11日という日は、初代天皇とされる神武天皇の即位日である、旧暦紀元前660年1月1日にあたり、明治に入って新暦に換算した日付なのだそうです。
そもそも、明治時代には、「紀元節」という建国を祝う祝日があったそうです。
しかし、第2次世界大戦敗戦後の1948(昭和23)年、「紀元節を認めることで、天皇を中心として、日本人の団結力が高まるのでは」とGHQが懸念したことにより「紀元節」は廃止されました。
その後、国民の間で「紀元節」復活の動きが高まったものの、何度もの議案提出、廃案を経て、1966(昭和41)年にようやく、「建国記念の日」は祝日に追加されることになったのだそうです。
現代に生きている我々からすると、何という感慨もなく祝日として過ごしてきた「建国記念の日」ですが、
日本人の意地というか、いろいろな困難を乗り越えて決められた祝日なのですね。
しかも、自分が生まれるほんの十数年前のことで、
それくらいの時期まで、本当に戦後を引きずっていた訳ですよね。。。
そんなこんなで、つまり、
初代天皇とされる神武天皇の即位日が、2月11日の「建国記念の日」というわけですね。
私が教えてもらった先生は、それくらい昔のことだから、
「国が出来たと言われている日」と表現したのですね。
で、冒頭に戻って。
小学校からのプリントに、「建国記念日」と書いてあるのは、やっぱり違和感ありますよね~
だって、どんなカレンダーにも「建国記念の日」と書いてあるし。
由来を知らないただのミスか、
それともすごく深い意味があったりして・・・?
(宗教とか、日教組とか、共産主義とか・・・?あ、それぞれの単語の意味、全然よく分かっていません。。。ただの邪推で言ったまでです。。。)
ただ、本当にただのミスだとしたら、それはそれで、教養の面で問題だと思ってしまいます。
だって、「先生」なんだから。
普通の職場で間違っても、「そうなんだ~」で済むところでも、学校ですから。
身近なことに興味や関心、問題意識を持って学ぶということが、
小学校では特に大事なのではないでしょうか?
そして、そんな(くだらない?)ことで学校に連絡したら、
「クレーマー」、「モンスターペアレント」になっちゃうと思うので何もしないけど。
ちなみに。
私は結構、先生の話をちゃんと聞こうとしていたタイプだったのですが、
意外とそういう、先生の小話、雑談のようなところに、
教養につながる知識ってあったな~って、今思っています。