出産・育児 理屈で説明されないこと・神話が多くない?
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母乳神話。3歳児神話。
当たり前のように言われていたことも、最近何の根拠もなかったことが判明して、
「神話だった」と言われるようになってきましたよね。
自分が出産・育児を経験して、お医者さん・助産師さん・看護師さんも育児書も、理論的に説明してくれないことが気になっていました。
まぁ、患者さんの数も多くてただでさえ忙しいのに、いちいち説明していたら大変だとは思うんですけど、ホルモンの影響で多少おかしくなっている患者側もそこまでバカじゃないので、理屈で説明していただければ理解できることもあるのですよ。。。
1.授乳は2~3時間おきにする
出産前にもらうパンフレットなどにも書いてあるし、産院でもそのように指導されます。
でも、これって何で?ってどこにも書いてないんですよね。
出産後は、痛みと睡眠不足とホルモンの影響で、
普段よりもだいぶおかしくなった頭で育児に突入するんですけど。
教科書どおり2~3時間おきに起きて泣いて母乳やミルクをほしがり、
その後少し抱っこしたら眠ってくれる赤ちゃんならいいんです。
(そんな子ほぼいないと思いますけど)
うちの子は2人とも、新生児の時からよく寝る子でした。
特に上の子は、5~6時間は平気で寝てしまってました。
そう相談すると、「起こして飲ませて!」と言われます。
でも、起きないんです。足の裏をくすぐったり、首を支えながら縦にしたりしても。
睡眠欲の強さは母由来ですね。
うっすら起きて飲み始めても、途中で疲れて(母乳でもミルクでも、赤ちゃんは力を込めて吸っているので、疲れてしまいます)またちーんとお休み。
「おーい、起きて起きて!」といっても、そのまま意識は彼方に飛んでいってます。
こういう場合、どうしたらいいんですかね?
「そういう場合でも、起こして飲ませてください!」そう言われます。
なんで?どうして?
いらないって言っているんじゃないの?
そもそも、飲んでくれないのに、どうやって飲ませたらいいのさ?
そう、この2~3時間おきの根拠を示してくれたら、判断できると思うのです。
これは、何としても飲ませた方がいいのか、赤ちゃんのペースに任せてもいいのか。
今なら分かります。
母乳やミルクは、赤ちゃんにとっての食事であると同時に、水分補給でもある。
脱水状態にならないように、2~3時間おきに飲むのが理想的である、と。
(と、私は理解しています。医療関係者の皆さん、大丈夫でしょうか?)
でも、それ、初産のパパ・ママには言葉で説明してくれなくちゃ理解できません。
特にママは、だいぶゆるくなった何も考えられない頭で、生まれて初めての新生児のお世話にかかりきりになります。頼れるのは、育児書や産院で教わったことだけ。
赤ちゃんが教科書どおりでないと、ものすごく不安になります。そして、どうしたらいいか分からない、その判断基準もない、普段なら判断できる頭も、睡眠不足と産後のダメージとホルモンのせいで、まったく働かない。
日々、これでいいのかな、赤ちゃんの体重は順調に増えてるかな、元気に育っているかなと、闇の中を手探りで進んでいく感覚です。
せめて、この生命に関わる部分の根拠については、説明を書いてくれませんか?
2.生後6ヵ月以内の赤ちゃんは熱を出さない
お母さんのお腹にいる時に、お母さんから免疫をもらうので熱を出さないのですよね。
育児書にそう書いてありました。
ほんとに?
我が家の上の子は、それこそ外に出るときは抱っこ紐でどこにも触らせないように抱っこ、
ショッピングセンターに行ってもカートなどには基本乗せず、乗せるときは除菌シートで拭きまくるという徹底ガード。
それこそ「箱入り」で育てた結果、1歳になって保育園に入るまでは熱も出さなければ鼻水も出さず、耳鼻科デビューが2歳近くになってからという子になりました。
一方の下の子。
上の子が保育園から持ってくる菌が強力なのか、生後2ヵ月くらいから熱を出していました。6ヵ月になるまで、3回くらいは発熱したんじゃないでしょうか。
上の子が帰ってきたら、ちゃんと手洗い・うがいをしているのに・・・。
小児科に行くと、こんなに小さな赤ちゃんは熱を出さないので、先生たちも慌てます。
尿検査や血液検査もされました。でも、炎症値が高いだけで取り立てて異常はなく経過観察に。
親も2人目だからか動揺もせず、そのうち発熱は慣れっこに。
母親からもらう免疫って、そんなに強力なんですか?
でも、その母親だって、免疫は持っているけれど
冬になれば風邪も引きやすいしインフルエンザにだってかかる。
その母親からもらった免疫は、無敵じゃないですよね?
だったら、6ヵ月以内の赤ちゃんは熱を出さないって言いきれなくないですか?
誰か、納得できるように教えて下さい。
3.母乳は誰でも努力すれば出る!
1人目の出産から1か月後くらいに、母乳相談に行ったときにパンフレットに書かれていたことです。
実際に施術して下さる助産師さんは、そんなことは言いませんでしたが。
私はそれまで母乳とミルクの混合だったので、「そのうち完全母乳になれればな、マッサージをしてもらうと乳腺が開通して母乳量も多くなるっていうし、行ってみよう」という気持ちでした。
今書くとこんな風に落ち着いていますが、たぶん当時は必死だったと思います。
何でもとにかく切羽詰まっていたというか。
夫は、「産後半年くらいは、おかしかったよ。産後うつってやつなのかな。とにかく視野が狭まっていて、何も言えなかった」と言っていました。
私は、「まあ最悪、母乳ミルクの混合でもいいや、大変だけど」と心のどこかで思っていましたが、出来る限り母乳で育てたいと強く願うママもいます。
そんな人に、この言葉は毒ですよ。追い詰められます。
実際、どれほど努力しても母乳が出ない人もいれば、何にもしなくても溢れるように出る人もいるのですから。
私たち夫婦は、帰宅してこのパンフレットを眺めながら、「これ、宗教だな」と笑い合いました。
産後1か月がたって、少しはまともになっていた頭でこれを見て、
「これはおかしい」と自分で気づけたのは良かったです。
そのパンフレットには、毎食お米を2杯食べて、水をたくさん飲んで、赤ちゃんにたくさん吸ってもらえればいいと書いてあったように記憶しています。
そして、「この2~3時間おきの授乳はいつまで続くのですか?」
(真意:この細切れ睡眠はいったいいつ終わるのでしょうか)と助産師さんに聞いたところ、
「3歳までです」と聞いて、ものすごく絶望的になったことを覚えています。
(うそうそ、3歳までおっぱいを吸っている子もいるけれど、2~3時間おきには吸いません、それどころか、1歳半から2歳くらいで、手の平を返したように離乳を進められます)
でも、今手もとにあるそのパンフレットを見ても、そんなこと書いていないんですよね。
いや、「母乳は誰でも出るもの」とは書いてあります。そこはブレてない。
でも、私の付加された情報はどこにも書いてありません。
やっぱり、産後の脳がおかしくなっていたからなんでしょうか。
被害妄想?
ともかく、産後すぐは精神的にも頭脳的にも不安定なので、
科学的に証明されていない神話はやめてほしいです。
4.母親なら赤ちゃんが泣けば起きられる
うそです。起きられません。
ハイ、私は起きられませんでした。
1人目は、私の身体に母親の自覚がなかったからなのでしょうか、
まったくというほど起きられませんでした。
「ハッ!?」と思って気づくと、いつから泣いていたんだろうというくらい記憶がないけど泣いている赤子がいる・・・という感じ。
2人目は、母親業に慣れたのでしょうか。
なんと。私でも起きられるようになりました。
なんたる進化。いや、ひょっとして老化なのか?
本格的に泣く前の「ふにゃ、ふにゃ、ひえ」と言っている段階でぱっと目が覚めてしまうのです。
これが、「母親なら・・・」というヤツなのですね。
でも、母親だからではありません。これは緊張感ですね。
旅行やイベントごとなど、何か絶対に〇時に起きなければいけない時。
目覚ましをかけていないのに、30分前に目が覚めてもう一度眠るけれど20分前にまた目が覚めて・・・ということ、ありますよね。
感覚的にはそんな感じです。
深く眠れていないから、何かの拍子に目が覚めてしまう。常にずっとそんな感じ。
でも、「母親だからそれでも大丈夫」とは言わないで下さい。
母親だって、熟睡できない日々は辛いんです。
5.隣で赤ちゃんが寝ていても、母親は寝返りでつぶさない
こんなことを夫が言っていました。
「そうなんだってさ~」って。
うそでしょ。
父親もつぶさないで下さい。
これ、4と同じです。緊張感。
緊張感をもって、熟睡せずに寝ているだけです。
どうか夫よ、同じとは言わない、
同じくらいの緊張感を持ってくれるとありがたいです。