産院ですべきこと
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私が考える産院ですべきこと・・・それは「知り合いを作っておくこと」です。
だいたい、自然分娩の場合は5泊6日、帝王切開の場合は7泊8日くらいの入院が一般的だと思います。
産院で、産婦は何をするのか・・・
結構忙しいんですよ。
赤ちゃんが生まれたら、1~2日はとにかく痛いんですよね。
自然分娩の場合は下半身が、帝王切開の場合は傷が、そしてどちらも後陣痛(出産後の子宮の収縮)が痛いです。陣痛や最後のいきみの苦しみを経験していないからか、後陣痛は帝王切開の場合の方が痛みを強く感じると聞いたことがあります。
自然分娩の場合は、その痛みを抱えながら、授乳などのお世話が始まります。
帝王切開の場合は、自然分娩に2日くらい遅れて(この2日で通常の半分くらいのスピードで歩けるようになったり、座れるようになったり回復をはかる)お世話が始まります。この2日のうちに、身体の母乳を作る準備が始まって、赤ちゃんが吸ってくれないと胸がガチガチの岩のように固くなって、胸の痛みも抱える人も多いです。
2~3日くらい経つと出産の痛みはだいぶ薄れてきて、今度は授乳による胸の痛みが出てきます。
胸が張って痛い、赤ちゃんがまだ上手に吸えないので乳首が切れる、乳腺炎になる等。
そうじゃなくても、慣れない赤ちゃんのお世話で、これでいいのかな、赤ちゃんは元気に育っているかなと、不安で悶々となる。助産師さんや看護師さんに、不安や疑問をぶつける。
赤ちゃんのお世話は、慣れていないのもあって、時間がかかるんですよね。
私の場合、オムツ替え→授乳→ミルク作り・ミルクあげ→搾乳→オムツチェック→哺乳瓶の消毒で、1時間半くらいかかっていました。
これは、授乳が10分×2回(左右)、もしくは、5分×4回(左右2回)と20分以上はかかるためなんですけど。
授乳は2~3時間おき・・・、ということは、次の授乳まで1時間半しかない!
夜はこの小刻みの時間で眠るしかない。
昼は、この小刻みの時間に、三度の食事、入浴。
赤ちゃんは授乳後いつもすぐに寝る訳ではないから、抱っこもする。
これだけじゃありません。赤ちゃんの沐浴指導、沐浴練習、今後の家族計画の指導。
他に、希望者対象ですが、産院によっては、プロカメラマンによる赤ちゃんの写真撮影、出産で疲れた身体を休めるためのアロママッサージ、出産を祝うスペシャルディナー。
当然他に希望するママもいるし、家族の希望もあるし、これらの調整。
他に、出産を知人友人に報告し、お見舞いに来てくれる家族や友人と時間を過ごし、出産の内祝いの品物を何にするか探したりもする。
私、入院している時は2回とも、授業がパンパンに詰まった高校生みたいでした。
「次、なんだっけ?」と入院時に渡された冊子に書かれたスケジュール通りに動く毎日。
退院の日を迎えた時は、「あぁ、ようやく家に帰って少しゆっくりできる・・・」と思いました。
そんな忙しい時間の中で。
私が大切にしてほしいと思うのは、他のママさんとの接点。
友達になって連絡先の交換でもできれば、なおいっそういい。
でも、そんなに簡単に友達を作れる人ばかりじゃないでしょう。
私も、1人目の時は仲良くはなったものの、連絡先を交換できたのは、たまたま会った1ヵ月健診の時でした。
2人目の時は、「私は経産婦だから大丈夫」と意地を張っていたのもあってか、連絡先を交換できた人はいませんでした。
でも、特に個人病院の場合は、食事の席が一緒になったりして話す機会がある。
総合病院の場合も、ベッドが近かったりして、きっと顔見知りになる機会はありますよね。
そこで、せめて顔と名前を一致させておけるといいなと思います。
なぜなら。
退院して家、もしくは実家に帰ったら、本当の育児が始まります。
旦那さん、実家の両親が助けてくれることもあるでしょう。
でも、100%全てをサポートしてくれる訳ではない。
一人きりで、夜中に何度も起きて、授乳しなければならないこともある。
特に出産後は、ホルモンの影響もあるのか、精神的にすごく不安定です。
ちょっとしたことが気になって、すごく孤独を感じることもある。
私も、夜中の1時、4時に起きて授乳していた時は、真っ暗な窓の外を見ながら、今この世に起きているのは、赤ちゃんと自分だけなんじゃないかと思っていたことがあります。
遠くにぽつぽつと見える灯りは、ひょっとして授乳のために起きている人なのかも、と。
そんなことないと冷静になれば分かります。
新聞配達の人も働いているし、テレビをつければ暗いうちから働く人がいる。
(でも赤ちゃんが寝なくなってしまうので、テレビは付けられないのです)
でも、何より慢性的な睡眠不足と、慣れない生き物(赤ちゃん)に対する張り詰めた緊張感、ホルモンの影響なのか、普通の時には思いもよらないような精神状態になるのです。
そんな時。
産院で一緒だったあのママさん。
きっと彼女も、私と同じようにギリギリの状態で、育児をしているはず。
寒くても、眠くても、辛くても。
そう、みんな頑張っているはず。だから、私も頑張ろう。
そう思って救われたことが何度もあります。
だからこそ。
産院にいる時は、産院の忙しさに流されながら、
赤ちゃんのお世話の仕方は、その忙しさの中で身についていくので。
見ず知らずの、たまたまそこで出会った人の存在を、大切にしてみてください。